男なら1本は持ちたいと夢見る高級腕時計。
私も、一生身に付けることのできる”相棒”と呼べる腕時計が欲しくなりました。
私は今回、幸運なことにブライトリングの「ナビタイマー ラトラパンテ」というモデルの中でも、世界250本限定&ブティック限定販売の「ブティックエディション」を購入することができました。
今回は、購入した時計のレビューをしていきます。
ブライトリングの時計が好きな方や興味を持っている方、またブライトリングの時計の購入を検討している方向けに役立つ記事です。
- 「ラトラパンテ」はナビタイマーの最上位機種
- スプリットセコンド機構(2本のクロノグラフ秒針)を持つ
- ブティックエディションはストラトスグレー×黒の盤面配色
- ブティックエディションは世界250本限定
- ブティックエディションは世界のブライトリング専門店でのみ販売
『ナビタイマー ラトラパンテ』とは
ブライトリングの製品ラインナップの1つに「ナビタイマー(Navitimer)」があります。
さらに、ナビタイマーの中でも複数のモデルがありますが、その中の1つに『ラトラパンテ(Rattrapante)』というモデルがあります。
(正式名称:ナビタイマー B03 クロノグラフ ラトラパンテ 45)
このモデルの特徴はなんといってもクロノグラフ秒針が2本あることでしょう。
モデル名の「ラトラパンテ」とは、「スプリットセコンド」をフランス語で表したものです。
2本の針を持つことで、ラップタイムを計ることが可能となります。
スプリットセコンドのイメージ
通常時(スタート時)は2本あるクロノグラフ秒針が重なって配置されています。
クロノグラフ機構を持つ他の時計と同様、ストップウォッチのスタートにあたるボタンを押すと、針が動き出し計測が開始されます。
スタート時点は2本の針が重なった状態で動きだします。そのため、普通の時計と同じく一見すると1本の針が動いているように見えます。
そして、ラップタイムを計るためのボタンを押すと、下に隠れていた針(2本目)が停止します。
もう一度、ラップタイムを計るためのボタンを押すと下に隠れていた針(2本目)が1本目の針に追いつく形で、スタート時と同じように同時に動きます。
この動きがスプリッドセコンドの由来と言えます。
下の映像は、私の購入したモデルとは色が異なる別モデルですが、ラトラパンテのスプリットセコンドを表した動画になっています。
このスプリットセコンド機構は、構造が非常に複雑となるため一部の時計メーカー、一部の製品にのみ搭載されます。
『ブティックエディション』の基本仕様
正式名称は『ナビタイマー ラトラパンテ ブティックエディション』(NAVITIMER 1 B03 CHRONOGRAPH RATTRAPANTE 45 BOUTIQUE EDITION)です。
2018年下旬に発表されたブティック販売限定&世界250本限定モデルです。
「ブティック」と呼ばれるブライトリング専門店のみで販売が許されたモデルであることから、「ブティックエディション」というモデル名が付いています。
『ナビタイマー ラトラパンテ』の時計の基礎情報は次の通りです。
- キャリバー:ブライトリングB03(自社開発・製造機械式キャリバー)
- ムーブメント:自動巻き
- パワーリザーブ:70時間
- クロノグラフ:1/4秒, 30分計, 12時間計
- 振動数:28,800回/時
- 石数:46石
- カレンダー:日付表示窓
『ブティックエディション』の特徴・デザイン
ラトラパンテの通常モデルと『ブティックエディション』の違いは、盤面のカラーリングとケースバックのデザインです。
- 文字盤の配色がストラトスグレー×ブラック
- ケースバックに限定数を表す一意のNo(XXX/250)が刻印されている
①盤面のカラーデザイン
盤面のカラーデザインは「ストラトスグレー × ブラック」の組み合わせになっています。
文字盤の大半がストラトスグレーで、インダイヤル(30分・12時間積算計といった小窓)のみブラック(黒)というデザインです。
ストラトスグレーは、若干メタリックのかかった濃いグレーで、光の当たり方で見え方の印象が大きく変わります。
暗いところではグレーの色に重さが出て、黒に近い色合いになります。一方、光が当たるところではメタリック調が強く出ます。
また、「ストラトスグレー」と「ブラック」の2色を使うことでデザインにメリハリが付いています。
②ケースバックの刻印
ケースバックにはシリアルナンバーとは別に、限定数を表す一意のナンバー(XXX/250)が刻印されてます。
「あなたの時計は全250本のうち何番(目)です」という意味です。
世界限定250本に対して1本ずつ、異なる番号が刻印されています。
限定モデルを購入したオーナーとしては非常にうれしい点です。
ブライトリングは現在でも本数限定のモデルを出しており、本数が限定であることを示す刻印がされています。
ただ、その多くは「ONE OF 250」(250本の内の1本という意味)とデザインになっています。
これは、時計1本ずつに個別のNo「XXX/250」といった刻印を行うと必然的にコストも高くなるため、そのモデルすべての時計に同じ刻印を行うことで、限定さを出しつつコストを下げているものと考えられます。
時計の付属品
時計と共に、保証書をはじめとするいくつか付属品も封入されていました。
付属品は主に次のものになります。
- 外箱
- 時計の収納ケース
- 取り扱い説明書
- 国際保証カード(e-Warranty:電子保証書)
- 国際保障規定に関する説明書
- 限定品証明書
- ピックアップサービス&「e-Warrantyカード」取扱に関する説明書
- ブライトリング ブティック 点検サービスに関する小冊子
- 回転計算尺の操作方法に関する説明書
- 回転計算尺のモデル
これらすべてが、外箱に入っていました。
①外箱
箱の材質は紙でした。
素材もシンプル、デザインもシンプル。
ケースも高級感のあるものをイメージしていたので若干拍子抜けではありましたが、「ケースにお金をかけるのではなく時計自体にお金をかける」というブライトリングのメッセージと考えました。
そんなに箱に入れる機会なんてないですしね。よい方向に考えることにしました。
②時計の収納ケース
時計の収納ケースは革でできたものです。
サイズ感も持ち運びに適しており、出かける時に重宝しそうです。
また、この収納ケースも使い込むことで味が出てくるような作りになっています。
購入にあたっての経緯
私が「ラトラパンテ ブティックエディション」を本格的に「欲しい、買おう!」となったのは2020年の3月頃。
ただ、既に2018年に発売されていること、世界限定250本であることから、1年以上経っている今(2020年3月)に購入することは非常に難しいことが想定されました。
①「ブライトリングブティック 東京」に行く
私は東京都内に住んでいるので、まずは最寄りの「ブライトリングブティック 東京」に行き、商品の在庫を聞いてみました。
結果は、二言返事で「在庫ありません」と言われてしまいました。
店頭在庫やパソコンを使って確認すらしてもらえず、即答でした…
②全国の「ブティック」に電話で問い合わせ
次にやったことは、日本国内のブティックに電話で問い合わせることです。
日本国内にブティックは4店舗あります。
- ブライトリングブティック 東京
- ブライトリングブティック 大阪
- ブライトリングブティック 高松
- ブライトリングブティック 福岡
これらのブティックに片っ端から電話して在庫の確認をしてもらいました。
「ブティック 東京」には事前に直接行って在庫が無いことを確認済みですが、念のため電話でも確認することにしました。
結果は、どのブティックでも「在庫はありません」という回答…
ちなみにスイス本社に対して商品の在庫を確認・取り寄せを行う「リクエスト」という手段があるようですが、どのブティックも行ってくれませんでした。
③福岡の時計販売店「Oro-Gio」に問い合わせ
半ば諦めてかけていたところ、福岡に店舗を構える時計販売店「Oro-Gio」さんのホームページに同商品の紹介と問い合わせフォームがあったので、あきらめ半分で問い合わせてみました。
その結果なんと、丁寧にもブライトリング本社に問い合わせをしてくださり、幸運なことに在庫を確保してもらえる運びとなったのです。
なぜブティックではないのに「ブティックエディション」を販売できるのか
なぜ「ブティック」ではない時計販売店である「Oro-Gio」さんが、ブティックエディションを販売できるのか疑問でした。
“怪しいお店じゃないのか?”、”売られる商品は本物なのか?”、と初めは若干心配していたことも事実です。
恥ずかしながら、私は時計に関する知識は乏しく、ブライトリングの「ブティック」や「販売店」に関する知識はさらに乏しい状況でした。
私にとっては非常に大きな買い物で、かつ、コロナ禍の状況だったので直接お店に出向くこともできずメールでやり取りをするしかなかったこともあり、慎重になっていたのです。
ただ、その疑問をお店の担当の方に聞いてみると、単純明快な答えが返ってきました。
時計販売店「Oro-Gio」さんは「ブライトリング ブティック福岡」を経営しているのです。
ですので、ブティックエディションも販売できるとのこと。
「ブティック」を運営できることからも、「Oro-Gio」さんは非常に信頼のおける時計販売店だということがわかりました。
(私の知識不足から疑ってすみませんでした)
現に、時計購入にあたって数多くの質問をさせて頂きましたが、丁寧かつ迅速に回答してくださり、購入に至るまで丁寧に対応してくださいました。
(ではなぜ「ブライトリング ブティック福岡」に連絡した際に、用意できないと二言返事で言われてしまったのかは謎ですが…)
時計販売店「Oro-Gio」のご担当者の方のご厚意とご尽力で、夢に見ていたモデルを購入することができたのです。